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ネットバンク口座の相続
相続手続き自体においては、ネットバンクだからといって特別に変わった手続きはありません。通常の銀行口座と同様に、銀行に死亡の連絡をし、銀行の書式を取り寄せて記入し、戸籍謄本等の相続関係書類を集め、口座の解約や払い戻しの手続きをします。
通帳のある銀行口座と違いがあるとすれば、相続人がその存在にスムーズに気付くことができるか、という点でしょう。ネットバンクには通帳がありませんし、キャッシュカードすらない場合もあります。キャッシュカードが発行されていて被相続人がそれをわかるように管理されていれば発見は容易ですが、そうでなければ保有しているという事実を把握するのが遅れる可能性があります。
何らかの引落し口座になっていれば、残高が尽きた時に被相続人の住所宛てに連絡がくるか、一定期間が過ぎて休眠口座になれば、連絡がくることでしょう。しかし、いずれもある程度の時間が経過したあとになります。
今後、ネットバンクの利用はますます増えていくものと思われます。保有しているならキャッシュカードをわかるように管理しておく、エンディングノートに書いておくなどの対策をしておくとスムーズです。遺言を作っておけば万全です。
ただし相続手続きの際はパスワードや暗証番号は必要ありませんので、不正な引き出しを防ぐためにも、エンディングノート等にこうした情報は書かないようにしてください。