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行政書士 濱坂和子
行政書士 濱坂 和子
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出産後間もない妻からの離婚相談

 電話で夫婦問題のお問い合わせを受けているときに、電話をかけてきた女性の背後から、可愛い赤ちゃんの気配を感じることがあります。きちんと数えていませんが、かなりの数で、そういう電話を受けました。

 「お子さんがいらっしゃるんですね。おいくつですか?」と聞けば、「6か月です」とか「10か月です」などという答えが返ってくるのですが、中には「1か月です」という方もいて、こちらもびっくり。

 こういう方のご相談は、九十九パーセント、夫の浮気です。離婚まで考える原因は、暴力や借金、性格の不一致ではないのです。
 妊娠中から夫が夜たびたび帰ってこなくなり、浮気相手がいるということに気づいたというもの。

 妻は妊娠が発覚すれば、しばらくはつわりがあるし、体調が落ち着く安定期はあっという間に過ぎ、妊娠後期になれば大きなお腹が負担になるのはもちろんのこと、むくんだり、早産の予兆のある人は安静にしたり、などと、赤ちゃんが無事生まれてくれることを祈りつつ激動の10か月を過ごすわけです。
 体の激変もそうですが、ホルモンのバランスも通常時と変わりますから、メンタル面も不安定になって、落ち込んだりするような時期もあります。

 その間、男として元気のいい、若い盛りの夫は(若くない場合もあるのでしょうが)、欲望にまかせて外で女遊び。話を聞いていると、こういう夫は「一時の過ち」タイプではなく、元々異性関係にルーズな人がほとんどです。

 妻が母として、体を張って新しい生命と向き合っているときに、そのことを知ってしまったら、これほどに腹立たしいことはないでしょう。

 離婚相談を利用される方は経済弱者である場合が多いので、妊娠を機に仕事を辞めているケースが多く、帰ることのできる実家があればいいですが、今の状態では離婚に踏み切れない、とおっしゃいます。

 そうなると、子供の成長とともに夫が父親として正しく変化していくかどうか様子を見守りながら、今後どうしても離婚に踏み切らなくてはならないときが来てしまったときのために、保育園事情や使える制度のことを調べたり、就職活動への準備、自分が使えるお金を増やす、離婚するときに慰謝料請求できるよう証拠集めをしておくなど、少しずつできることをして足場を固めていくことが必要になってきます。

 浮気性の夫はいつか地雷を踏むのでしょうか。「女遊びもたいがいにしなさいよ」と、できるものなら声をかけたいところですよね。

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